静脈内鎮静法 難症例とは?(ハヤシダの考える)
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静脈内鎮静法 難症例とは?
静脈内鎮静法 においても様々な症例があります。そして、難易度も様々です。
ところで、難易度の高い、難しい症例とは一体どのような症例でしょうか?
手術難易度が高い症例が静脈内鎮静法においても難症例になるのでしょうか?
答えは△だと思います、手術は難しくても問題となりそうな既往や生活歴もなく、
麻酔が比較的効きやすい症例の場合、静脈内鎮静法自体は難症例とは感じません。
それでは、どういったものが難症例なのでしょうか?
あくまでも、『私が考える』ではありますが、下記に難症例と思えるものを列記してみました。
侵襲の強い手術で閾値の低いまたは炎症の強い症例
まず私が考える静脈内鎮静法に関してですが、やはり患者さんが敏感に感じてしまいそうな症例は難症例と感じます。これは、様々な要因が関係しており、その複雑な要因を理解しておかないと対応が難しくなります。例えば、手術侵襲がシンプルに強いのか?患者さん自身の閾値が低いのか?炎症の強い部位があるのか?生活歴はどうなのか(喫煙歴等)?局所麻酔や鎮痛薬はちゃんと効いているのか、または効かせられるのか?そういった要因を考える必要になってくる事があります。とりあえず、こういった事が考えられる場合に私は難症例と考えます。
ムセやすい症例
ムセも非常に静脈内鎮静法を難しくする要因の一つです。術中にムセが発生する事で、手術中断のリスク、誤嚥のリスク、麻酔深度が変わるリスク、体動のリスク、気道閉塞のリスク、こういったリスクが発生します。では、どういった症例がムセやすいのか?これは、気道が過敏な患者さん、気道系の疾患にかかられている患者さん、口呼吸をされる患者さん、術中の注水量の多い手術、出血の多い手術、リスクとなる生活歴のある患者さん(ヘビーな喫煙歴等)こういった症例は非常にムセのリスクが高く難症例と考えます。
出血の多い症例
出血も大きな問題となります。ムセやすい症例にも関連するのですが、やはりムセが多くなる傾向にあります、また血餅も出来やすく咽頭に出来た場合は気道閉塞にもつながります、また脱水のリスクも増加します、シバリングのリスクも増加します、また貧血症状のリスクも増加します、術野も不明瞭となるため手術時間が延長するリスクもあります。こうした症例は難症例と考えます。
全身状態の問題があったり体質的に困難にする要因のある症例
これも様々なものがありますが、やはり既往があれば何等かのリスクとなり難症例となる可能性が高いです。また、お酒が強かったり局所麻酔が効きづらかったり、すぐに効果が軽減したり、胃カメラ等で静脈麻酔が全く効かなかったという症例は難症例と考えます。
こういった四つのものが複雑に絡みあった時、その症例は難易度を増し超難症例へと昇格してしまいます。そこで、こういった症例をどう予防してどう対処するのか?
次回の記事では、こういった症例の私なりの対応法について、記載したいと思います。次回もお楽しみにお待ちください。